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監督リレー

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このページは、私たち【建設×女子部】が、現場監督などにお話をお聞きするスペシャルコンテンツです。建設業界の最前線である現場作業のことから、建設業界と女性の接点などについてお聞きします。夕方に現場作業を終えてきた監督の、生の声をどうぞ。監督!そこんトコ、どうなんですか!?

中川蓮さん
最初は達成感、今は解放感。

お名前、ご年齢、建設現場での現場監督歴を教えてもらえますか?

中川蓮、年齢は今年で20歳です。監督歴は高校卒業してからなんで、1年半です。今は横浜市にある解体(作業)の(工事)現場を一人で見てます。今の現場は来週中には終わる予定なんで、予定通りすね笑。

現場の広さは1,300m2なんで、期間は2ヶ月くらい。3階建てのRC造の建物で、築50年くらいすかね。ちょっと特殊な建物で、工場というか企業さんの建物で、ワンフロアの天井が通常よりも高いんすよ。だから、3階建なんですが建物の高さは合計で14mありました。

 中川蓮さん

そもそも、中川さんはなぜ建設業界へ?

父さんの影響っすかね。父さんが、大工で社長やってて。自分がちっちゃいときに現場へよくついて行って、仕事をしてる姿が「かっこいいな」って。父さんは、型枠大工と木造大工の仕事を両方やってたんすけど、木材とかの物運ぶときの、かついだときの筋肉が、かっこよかった。
それから、最初にバイトで大工の手元や鳶やって、でも「なんか違うな」って思ったんす。「じゃ監督やってみ」って父さんに言われて。「監督なら全体のこと知れっから」って。それでやったんすよ。だから俺、高校んときから、監督やるってきめてたんです。

中川蓮さん

現場監督の魅力を教えてください。

いろんな人と仕事すんのは楽しいっすね。あと最初は、工事が終わって建物ができたときは「あーできたー」って感動したけど、最近はないっすかね笑。慣れちゃって、やっと終わったっていう気持ちの方が強いかな。
けっこう、どこの現場も(工期が)切羽詰まって、上司や請負元からのプレッシャーがあるんです。早く終わらせろって。

「職人さんの方が正しいことが多い」

中川さんの指示や提案を、職人さんが聞いてくれないようなことはないですか?

中川蓮さん

それはあんまないっすね。現場では確かに俺よりも年上の職人さんが多くて、職歴も職人さんの方が長いことが多いですけど、ちゃんと聞いてくれますね。でも気を付けてることはあって、けっこう職人さんの意見を優先してんすよ。職人さんの方が正しいことが多いんで。俺は全体の進行管理ですけど、職人さんは部分作業だから、部分作業の中身は職人さんの方が詳しいんです。

例えば、足場組むときも、事前打ち合わせで「ここの足場は枠でやるよー」って言ってても実際に現場を見て「ここは狭いから、単管で組んだ方が早いね」ってなったら、その職人さんの言うことを優先します。一応、話し合ってんすよ、ちゃんと笑。

監督に求められる条件や資質を教えてください。

これが条件なのかわかんないすけど、俺は、次のことまで、考えてやってます。毎週月曜日になったら、一週間の予定を立てんすよ。一日分の作業は、定時の17時までやるとして予定を立てます。
予定を立てたその日になったら、予定したことをやってみて、予定よりも作業が早く終わったら、次の日に予定してる作業を少しだけやる。「明日楽になんぞー」って。

女性に知ってほしい、イメージの裏側にある“そこんトコ”

建設業界に女性が少ないのは、なぜだと思いますか?

やっぱイメージ、かな。結局、汚い仕事だからじゃないすかね。俺は出身が工業高校なんすけど、俺のクラスに女の子いたんすよ。聞いたら、建設業界は絶対嫌だって。汚い臭いって。3Kっすかね。どろどろになって、土方の人とか、埃まみれになるし。あと柄悪いしでしょ笑。
でも実際は、深くちゃんと付き合うといい人たちですよ、気持ちのいい人が多い。休憩のときに話していると、いつもそう思います。

中川蓮さん

どうしたら女性を建設業界へ呼び込めると思いますか?

詳しい仕事の中身を紹介してみたらどうすかね?女性って、建設作業の中身を知らないと思うんすよ。一つのマンションが建つまでに、ここをこうして、こうすんだよって。俺ですら、学生んときから鳶やったり大工やったりしてたけど、詳しい中身を知らなかったんで。

「きったねー仕事なんだろうな」って思ってたぐらいのもんすよ笑。でもやってみないとわかんない。
実際に、俺はやる前のイメージとやってからの印象が全然違いました。現場監督は残業祭りなんで笑。思ってた以上に過酷。一日を無事故で終わらせるとか。

何が一番大変なんですか?

職人一人ひとり、作業一つひとつに気を使うのが大変です。自分は17時に終われば、あとは一人で仕事するだけだけど、現場にいるときは職人第一って考えるから。気を使うんすよ。職人の安全を守るのは第一だけど、職人が一番作業しやすいやり方を提案しなきゃいけないから、それが一番大変です。でもこういうことは、女性がやっても勤まると思うんすよね。

建設業界を目指す女性にメッセージをいただけますか?

メッセ―ジすか笑。うーん、楽しいよって笑。一度、現場来てみなって。いろんな人と協力して仕事すんの楽しいよって。そう言いたいっすね笑。

~取材を終えて 編集後記~

中川さんのインタビューで一番印象に残っているのは、照れに隠れたお仕事へのプライドと、迷いのなさでした。
最初は「監督業は誰でもできる」とおっしゃっていたんですが、詳しくお聞きすると、一週間の予定を立てて事前の段取りをしっかりされている点や、指示系統にこだわらず、正しいと思える意見を素直にお仕事へ取り入れる真摯さが、インタビューからうかがえました。

体力任せのような、建設業界にある粗雑なイメージとは違い、実際の現場では頭脳労働が欠かせないんですね。

中川さんに限らずですが「私たちは、あの人たちのようにプライドや責任感を持っているのか?」と自問したとき、まだまだ未熟者です。しかし!彼らに認められるよう、女性の業界進出を後押しできるよう、頑張りたいと思う建設×女子部の一同でした。

次回の監督リレーもお楽しみに♪

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